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”いま。
生きるということは、つい先週感じていたものより、もっと重い。

自分の無力をうけとめること。
だれかのやさしさにいつも、気付こうとすること。

わらっていたい。まえをむいてたい。だれかにやさしくしたい。”



***


起きるととても気分がよかった。
何年振りか、こんなに気持ちの良い朝は久しぶりのように感じる。
晴れ晴れとしていた。どうしてこんなに気分がいいのか自分でも判らない。
冬の朝の、冷たく、冴え冴えとした空気を肺に目一杯吸い込んで、どこまでも走ってゆきたい気分。
口の中がすっぱくなり、喉の奥で血の味がし、心臓が肋骨を突き破り外に飛び出したって大丈夫。
脚の筋肉が骨から離れて皮をと一緒に削げ落ち、躓き、転び、走るばかりか立ち上がれなくなっても、きっと僕は笑っていられる。
なんて爽快な気分なんだ。


***


気張っていた。
自分は自分のことを一番にわかっているつもりだった。
でもそれは大きな自惚れで、それどころか自分のわかっている自分なんてごく一部でしかなく、
わからない自分は誰よりも一番の他人であった。
理解している、はなんて滑稽な言葉なんだ。なにも理解しちゃあいない。


***


四時間本を読んで、なにひとつ頭に入って来なかった。
たった一篇の詩でさえ、小説でさえ、今となってはなんと書かれていた事か思い出せない。
そもそも一篇を読み切ったのかさえも疑わしい。腹が減った。それほど夢中になっていた?否違う。気づく事が出来なかった。
きっと二十数頁も覚えていない。題名はなんと言ったか。思い出せない。寝よう。


***


きっと僕には理解できないのだろう。
君が何に悩んでいるか。僕はどうすればいいのか。
きっと君も理解してくれ、だなんて言わないだろう。そうか、僕はなにも理解しなくていいんだ。
それでも、気にしないようにしていても気になってしまう。なんでもない、と思っても考えてしまう。
しかし僕はそんな悩んでいる時間が嫌いではない。
できることならば楽しい事だってもっと沢山したいし、考えない事が一番しあわせなのかも知れない。
でもそれはただ上辺を取り繕っているだけのつまらない関係なんじゃないかな。傷つけたって構わないよ。僕は逃げない。
どうしようもなく参っているんだ。

失うのが、怖い。


***
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